町のそば屋の現況は・・

富泉が開店したのが今から12年とちょっと前。

開店と同時に麺類組合に入ったのですが、
ご近所だけで編成される部があり、当時は半径一キロくらいで13件。

さて、12年後の現在はというと、たったの4件になってしまいました ^^;

その理由はやはり、蕎麦屋の高齢化にあると思います。

高齢化はすすんでも、跡取りがいないパターンがほとんど。

不景気で閉店される飲食業が多い中、
考え方によっては、有難い部類の閉店のパターンなのかなとも思ったりします。

富泉が開店してからの12年間。
そば屋以外の飲食店が開店しては消えの繰り返し。

おそらく飲食店では富泉が開店した当時から現在まで
変わらず営業しているのは半径2キロ以内で1件だけかもしれません。

それほど厳しい現在の経済状況ということなのでしょう。

それにしても、蕎麦屋っていうのは、地域の方々に可愛がっていただければ、
まさに細く・長くですが、続けていけるものだと改めて感じております。

どーんと儲かって、ぱーっと、何かをすることはできませんが、
きちんとやっていれば、何とかなる商売かと思います。

そんな中で、後継者問題で町から
一件、また一件と姿を消していくのは本当に寂しいものです。

麺類組合の部会も、すっかり無くなってしまいました ^^;

以前は、諸先輩の方々の、酔った勢いでの
威勢の良いお話や、貴重な昔話を聞かせていただきましたが、
それも、今はもう昔です・・・

最近の新規出店のそば屋といえいば、
そば屋で修業を長年積み、暖簾分けというパターンではなく、
下手をすると、どこかの教室に、しばし通い
それだけで開店という店もボチボチとあるようです・・

確かに、蕎麦を作るということ自体は出来るかもしれません。

が、商売をする上で、決定的に欠けているものがあると思うんです。

一国一城の主になるっていうのは、そんなに簡単なことなのでしょうか・・

しかも、こんな不景気な時代に・・

うちの近所でも数年前に開店した、
とある手打ちそば屋さん、すでに姿を消しました・・・

頑張って欲しかったんですけどね、本当に。

簡単に手に入るものは簡単に手を離せます。

本当に苦労して手に入れたものは、
そう簡単に手から離せないものです。

かくいう富泉も、簡単に手に入った2号店は
瞬く間に、閉店してしまいましたが・・  :mrgreen:


posted by そば富泉

町のそば屋の現況は・・” に対して4件のコメントがあります。

  1. 笹竹 政村 より:

    深い話ですね。
    自営業者の端くれとして私も多くを考えさせていただきました。有難うございます 😀

  2. 笹竹 政村 より:

    深い話ですね。
    自営業者の端くれとして私も多くを考えさせていただきました。有難うございます 😀

  3. >笹竹様、

    いや~、お恥ずかしい限りです ^^;

    商売って深いですし、難しいものですよね。
    特に今の時代は。

    ほんの20年前くらいまでは、
    今では考えられないくらい蕎麦屋も儲かっていたようですが・・

    まあ、それはどの業種も同じですよね。

    こんな時代だからこそ、しっかりと地固めをした上で、
    商売を始めて、足元を見ながら、コツコツと積み上げて
    行きたいものです。

  4. >笹竹様、

    いや~、お恥ずかしい限りです ^^;

    商売って深いですし、難しいものですよね。
    特に今の時代は。

    ほんの20年前くらいまでは、
    今では考えられないくらい蕎麦屋も儲かっていたようですが・・

    まあ、それはどの業種も同じですよね。

    こんな時代だからこそ、しっかりと地固めをした上で、
    商売を始めて、足元を見ながら、コツコツと積み上げて
    行きたいものです。

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